津軽弁
津軽弁は青森県津軽地方で話されている方言です。 このページでは津軽弁の単語を16語、 語尾と文法を6種類、 標準語との対訳例文を12本まとめています。 標準語を入力すると津軽弁に変換できるツールも無料で使えます。
津軽弁変換ツール
「明日は行かない。」→「明日は行かねぁ。」のように変換します。
このツールはルールベースの変換です。文脈によっては不自然になることがあります。
津軽弁の単語一覧(16語)
語尾・助詞(12語)
| 方言 | 意味・使い方 |
|---|---|
| 〜あげぁ | 連母音 ai→æ(標準語の「赤い」にあたる) |
| 〜あげる | 音の変化。標準語の「開ける」にあたる |
| 〜おぎる | 音の変化。標準語の「起きる」にあたる |
| 〜しねぁ | サ変(標準語の「しない」にあたる) |
| 〜だ | 断定は共通語と同じ(標準語の「だ」にあたる) |
| 〜でら | 継続相。若年層は「ちゅ/じゅ」(標準語の「ている」にあたる) |
| 〜ねぁ | 否定・形容詞ともに ai→æ 融合(標準語の「ない」にあたる) |
| 〜はんで | 原因・理由(標準語の「から」にあたる) |
| 〜べ | 意志・勧誘・推量はすべて「べ」(標準語の「だろう」にあたる) |
| 〜行ぐ | 語中・語末のカ行タ行が濁音化(標準語の「行く」にあたる) |
| 〜書ぐ | 音の変化。標準語の「書く」にあたる |
| 断定 | 断定には、共通語と同じく「だ」を使い、丁寧形は「です」。「です」の否定が「でひぇん」(←でせん)となる点が共通語と異なる |
名詞・その他(4語)
| 方言 | 意味・使い方 |
|---|---|
| こわい | 東北広域。標準語と意味が違う(標準語の「疲れた」にあたる) |
| たんげ | 語彙。標準語の「とても」にあたる |
| とっつぱれ | the end; closing |
| なげる | 語彙。標準語の「捨てる」にあたる |
津軽弁の語尾と文法
津軽弁を津軽弁らしくしているのは、単語よりも語尾と文法です。 ここでは変換ツールが実際に使っている規則のうち、確度の高いものを種類別に説明します。
断定「べ」「だ」
- だろう → べ :意志・勧誘・推量はすべて「べ」 例)とても面白いだろう。 → たんげ面白いべ。
- でしょう → べ
- だ → だ :断定は共通語と同じ 例)とても面白いだろう。 → たんげ面白いべ。
否定「しねぁ」「ねぁ」
- しない → しねぁ :サ変
- ない → ねぁ :否定・形容詞ともに ai→æ 融合 例)明日は行かない。 → 明日は行かねぁ。
継続・アスペクト「でら」
- ている → でら :継続相。若年層は「ちゅ/じゅ」 例)ご飯を食べているところです。 → ご飯を食べでらところです。
助詞「はんで」
- から → はんで :原因・理由 例)疲れたから今日は帰る。 → こわいから今日は帰る。
- ので → はんで
語彙「たんげ」「こわい」「なげる」
- とても → たんげ 例)とても面白いだろう。 → たんげ面白いべ。
- 疲れた → こわい :東北広域。標準語と意味が違う 例)疲れたから今日は帰る。 → こわいから今日は帰る。
- 捨てる → なげる
音の変化「行ぐ」「書ぐ」「おぎる」
- 行く → 行ぐ :語中・語末のカ行タ行が濁音化 例)東京に行く。 → 東京に行ぐ。
- 書く → 書ぐ
- 起きる → おぎる
- 開ける → あげる
- 赤い → あげぁ :連母音 ai→æ
津軽弁の例文・日常会話
標準語と津軽弁の対訳です。すべて確度の高い規則だけを使って変換しています。
| 標準語 | 津軽弁 |
|---|---|
| 明日は行かない。 | 明日は行かねぁ。 |
| とても面白いだろう。 | たんげ面白いべ。 |
| 疲れたから今日は帰る。 | こわいから今日は帰る。 |
| ご飯を食べているところです。 | ご飯を食べでらところです。 |
| 東京に行く。 | 東京に行ぐ。 |
| 何をしているの。 | 何をしでらの。 |
| そんなことはできない。 | そんなことはできねぁ。 |
| 昨日はとても寒かった。 | 昨日はたんげ寒かった。 |
| まだ終わっていない。 | まだ終わっていねぁ。 |
| そんなに高くない。 | そんなに高くねぁ。 |
| ずっと待っている。 | ずっと待っでら。 |
| これでいいのだろう。 | これでいいのべ。 |
津軽弁と東北他地域の違い
津軽弁・仙台弁(宮城)・秋田弁は東北方言としていくつかの特徴を共有します。方向を表す「に」「へ」が「さ」になり(東京に行く→東京さ行く)、推量の「だろう」が「べ」になります(行くだろう→行くべ)。「こわい」が標準語の「恐ろしい」ではなく「疲れた」を意味するのも三地域に共通します。
津軽弁を他と分けるのは語中の濁音化です。カ行・タ行の音が語の途中で濁り、「行く」が「行ぐ」、「書いた」が「書いだ」のようになります。この特徴は秋田弁にも一部見られますが、津軽弁でもっとも顕著です。
同じ青森県内でも、津軽地方(西側)の津軽弁と、南部地方(東側)の南部弁は別系統です。南部弁は岩手県北部と連続しており、津軽弁とは対立的な関係にあります。本サイトでは南部弁のページを別に用意しています。
| 標準語 | 津軽弁 | 仙台弁(宮城) | 秋田弁 |
|---|---|---|---|
| 東京に行く | 東京さ行ぐ | 東京さ行く | 東京さ行く |
| 行くだろう | 行ぐべ | 行くべ | 行ぐべ |
| 疲れた | こわい | こわい | こわい |
| そうだ | んだ | んだ | んだ |
近い地域のページもあわせてどうぞ: 青森方言・秋田弁・宮城方言・東北弁・福島方言・岩手方言
よくある質問
Q.無料で使えますか?
A.無料です。登録もログインも不要で、回数制限もありません。変換はすべてお使いのブラウザ内で処理されるため、入力した文章がサーバーに送信されることもありません。
Q.津軽弁はどの地域で話されていますか?
A.津軽弁は青森県津軽地方を中心に話されている方言です。同じ東北・北海道の中でも市町村によって語尾や語彙が変わることがあります。
Q.変換の精度はどのくらいですか?
A.本サイトの変換は正規表現によるルールベースの処理で、AI や機械翻訳は使っていません。断定・否定・継続・助詞といった文法規則を順番に当てるため、短い文ほど自然な結果になります。長い文や複文では不自然になることがあります。
Q.津軽弁の単語は何語収録していますか?
A.このページには16語を収録しています。語彙は Wikipedia と JMdict をもとにしており、随時追加しています。
Q.方言のデータはどこから来ていますか?
A.Wikipedia の各方言記事(CC BY-SA 4.0)と JMdict/EDICT(EDRDG, CC BY-SA 4.0)をもとに作成しています。ページ末尾に使用した記事名を明記しています。派生物である本サイトの辞書データも CC BY-SA 4.0 で公開しています。
出典
このページの方言データは、Wikipedia の記事 「津軽弁」 (CC BY-SA 4.0) および JMdict/EDICT (EDRDG, CC BY-SA 4.0) をもとに作成しています。 本サイトの辞書データも Share-Alike 条項にしたがい CC BY-SA 4.0 で公開しています。