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方言辞典

岡山方言

岡山方言は岡山県で話されている方言です。 このページでは岡山方言の単語を82語、 語尾と文法を5種類、 標準語との対訳例文を12本まとめています。 標準語を入力すると岡山方言に変換できるツールも無料で使えます。

岡山方言変換ツール

「これは本だ。」→「これは本じゃ。」のように変換します。

岡山方言
これは本じゃ。

このツールはルールベースの変換です。文脈によっては不自然になることがあります。 このページの変換は広島弁の規則(近い系統)を使用しています。岡山方言固有の表現には対応していない場合があります。

岡山方言の単語一覧(82語)

語尾・助詞(4語)

岡山方言の語尾・助詞一覧
方言 意味・使い方
~テ(疑問) 標準語の命令表現ではなくやや尊敬を込めた疑問文(丁寧)である。「明日行って?」(明日行きますか?)
~なん 標準語の「~なの?」という意味。「何なの?」は「なんなん?」となる。テレビ朝日系で土曜日の22時25分から放送している「ノブナカなんなん?」はこれに由来していると思われる
~やこー ~など、~なんて、~なんか。(例)「桃やこー、岡山じゃ安う買えるで」
よー 〜せん 「とても~できない」。「せん」は、サ変動詞「する」の未然形+打ち消しの助動詞「ん」。古語の「え~ず」の表現に相当。おおむね西日本一帯で使用される

動詞(23語)

岡山方言の動詞一覧
方言 意味・使い方
あましをくう 勢いあまる。美作地方では使われない
いごいごする (小さい子などが)うろちょろとする、手悪さなどする。美作地方では使用されない。(例)「いごいごせんで、じっとせられえ」(うろちょろしないで、じっとしなさい)
おらぶ 大声を出す。大声で呼ぶ。古語に由来する。美作地方では使われない
かる 借りる。古語形が保存されている例であり、共通語と同じ「借りる」も使われるが、注意すべきは「借りた」を「かった」などと言うことである
くぎる 焦げる。美作地方では使われない
くつろぐ 寛ぐという意味の他、(相手に何かをしてもらった時など)助かった、楽になったという意味でも使う。美作地方では使用されない。(例)「てごしてもろうてくつれえだわ(手伝いをしてもらって助かったわ)」
けっぱんづく つまづく。蹴つまづく。(例)「石段とこでけっぱんじーてひざーすりむいて(すりみーて)しもーた」
けなりがる 羨む、妬む。美作地方では使われない
ごうがわく 腹が立つ。出雲弁、播州弁にも同様の表現がある
さばる (子供が親に)しがみつく。強調形は「ひっさばる」。笠岡などではひっぱるの意
ぞぞけがたつ 鳥肌が立つ。悪寒がする。播州弁にも同様の表現がある。美作地方では使われない
ちばける ふざける。「ちゃーける」とも言う
どねーもならん 「どーならん」と同じ意味。美作地方ではこちらを使用する
とらげる 1.しまう、片付ける、元の位置に戻す。 2.(人から物などを)取り上げる。美作地方では使われない
はしる (冷感があり)ヒリヒリする
はずむ 尿意・便意を催す。糞尿がいまにも漏れそうである。美作地方では使われない。(例)「こかー便所ねーんか!? さっきからはずんでどうもならんわ」
はぶてる むっとして怒る
まくばる (均等になるように)配る、分ける。播州弁にも同様の表現がある。美作地方では使われない
みてる 無くなる、分量があるものが尽きる。美作地方では使われない。(例)砂糖がみてた(砂糖がなくなった)
やいとおを据える お灸を据える。転じて、お仕置きをする
よかる (壁などに背中を当てて)寄りかかる、もたれる
駆ける 「疾走」というより単純に「走る」と同じように使う。美作地方では使われない。(例)「そんなにかけたら転ぶで(そんなに走ったら転ぶよ)」
頭を切る 髪の毛を切る

名詞・その他(55語)

岡山方言の名詞・その他一覧
方言 意味・使い方
あげーな、こげーな、そげーな 上記同様、順に「あんな、こんな、そんな」の意。雲伯方言の「あげな、こげな、そげな」に近い
あらつかな 荒い。美作地方では使用されない
あんごう あほ、ばか、たわけもの、ろくでなしの意。元来は公家などが使用していたもの。三重県でも使用。(例)「このおおあんごうが!」
いがる 大声を出す
いごく 動く
いたしい 「難しい」古語の残存
いなげな 変な、状態の良くない。「彼はいなげな服を着ている。」、「この桃はいなげになった」
いら 毛虫(イラガ様の有毒毛虫)
いらう 触る、弄る
うだる 何かがちょっと端から零れる、垂れる、もれるというようなニュアンスで。美作地方では使われない。(例)「醤油のフタがゆるくて口からうだっとる(フタがゆるくて挿し口から醤油が出てきている状態)」
うったて 書道で一画を起筆・送筆・収筆にわけた際の「起筆」に当たる、最初に筆を下ろす部分(打立・討立)
えっと;ちいと 多い;少ない。派生してえっとこと(えっとと同義)、ちいとばあ(ちいとの強調)
えらい(えれー) (1)疲れた状態、(身体的に)つらい様子、 (2)凄い/凄く (3)偉いの二重母音変化
かしわ 老鶏の肉。特に排卵を終えた雌鶏などの肉
きょーとい(きょーてー) 恐い。恐ろしい。古語「」(畏れ多いの意)が変化したもの
しんせえ してください
すわろーしー 良くない。共通語の「すばらしい」の逆の意。(例)「すわろーしー顔」(元気のない顔)。美作地方では使われない
たいぎい、たいぎな 面倒くさい。転じて、疲れたときも用いる。古語の「大儀」が転じたもの。(例)「明日の運動会、たいぎーのー(明日の運動会、面倒くさい)」「あー、たいぎ!(あー、疲れた!)」。また連母音融合でてーげという場合もある
たちまち すぐにではなく、とりあえずの意
ちーと 少なく、少し、ちょっと
ちゃら字 見た目が汚い字
ちゃら書き 走り書き、殴り書きのように適当に書かれることを指す
でーれー すごい。「どえらい」の転
でーろー すごく、とっても。「どえらく」。「でーれー」の末尾の「ぇ」が「ぉ」に変化した連用形(副詞)。「でーろー言うたった」というふうに動詞を修飾する。連用形で連体形を修飾できるので「でーろーでーれー」という表現も可能。美作地方では使われない
てごーする 手伝う
てんでに バラバラに、それぞれ、各自に等の意。(例)「でんでに取って食べんさい(各自で取って食べなさい)」「てんでに置いとくな(バラバラに置いとくよ)」
どーならん どうにもならない。手に負えない。「どーなん」とも言う。美作地方では使用されない
なんば とうもろこし。滋賀県湖東地方などでもいう。南蛮黍の略。美作地方では使用されない
なんぼ 値段を尋ねる時の意味。共通語の「いくら」。「いくら何でも」と共通語で使うように「なんぼ何でも」とも使う
なんぼーにも どうにも。(例)「なんぼーにも、おえりゃーせん」(どうにも、手に負えない)
にがる お腹等首から下がとんでもなく痛い状態を指す動詞。(例)「今日は腹がにがっておえん」
にゃー 「無い」の連音化
ねき 近所、近く。美作地方では使用されない
はとおじ カメムシ。ハットウジとも呼ばれる。美作地方で使われる
はみ マムシ。美作地方では使用されない
はみ子 仲間はずれにされた人のこと
ひょんな おかしな、変わった。美作地方では使用されない。(例)「ひょんなげなカッコじゃのー」
びる、びった (ギャンブルに負けて)すった。(特に)パチンコで負けてスッカラカンになる。(ただ普通に負けたときも言う)。美作地方では使われない
ふう 風体、体裁。(例)「ふうが悪りーのー」
ぶち とっても。主に備後域で使用され「でーれー」とほぼ同等か少し弱めの表現。広島、山口では凄いという意味で使われるが、備前地方ではぶちくらわす、ぶちめぐ、ぶちまわすなど乱暴な言葉に付けて使うことが多い
ぶに 分(ぶん)。分け与えられたもの、わけまえ、わりあて。主に備中南部で使用される。(例)「この皿のケーキは、わしが食べるぶにじゃ」
べべ 「服」という意味の幼児言葉。元々は晴れ着、着物、一張羅を意味していたが、現在は服全般を指す場合が多い
べべちゃんこ 上記同様の幼児言葉であるが、特に「正座」の意味で使用される。美作地方では使用されない
ぼちぼち、ぼとぼと ゆっくり
ぼっけー すごい、ものすごい、大きい(「おっきぃ」の転ではないかと推測される)。主には量や程度を現す言葉。備前地方で使われる。(例)「ぼっけー腫れもの」
ぼっこー すごく、ものすごく、大きく。「ぼっけー」の末尾の「ぇ」が「ぉ」に変化した連用形(副詞)。(例)「はちー刺されてぼっこー腫れた」(蜂に刺されて大きく腫れた)
ほぼろ 畚。本来はワラや竹製の農作業用カゴだが現在はプラスチック製も含む。現在ではほぼろ自体が若年層に使われないので高齢者にかぎる
ほんま 本当
まける こぼれる(自動詞)。(例)水がまけた (他動詞)では*まいた‐こぼした。(例)「味噌汁まいたんは、誰なら?(味噌汁をこぼしたのは誰?)」
もんげー ものすごい、とんでもない、常識を超えた。「ものすごい」の転。(「ものすごい」→「ものすげー」→「もんげー」)「ものげー」とも。美作地域では使用しない
もんごー ものすごく、とんでもなく、常識を超えて。「もんげー」の末尾の「ぇ」が「ぉ」に変化した連用形(副詞)
胸糞が悪りー 腹が立つ
仰山 たくさん。おおむね関西周辺で使用される
頭がわりー 頭が痛いこと。備前地方で使われる。(例)「今日は頭がわりーので休ませてください」
風がわりー 格好が悪い、見栄えが悪い、体裁が悪い。転じて、恥ずかしい。「風変わり」とは意味が違い、HHHHFであり、アクセントの違いで区別できる

岡山方言の語尾と文法

岡山方言を岡山方言らしくしているのは、単語よりも語尾と文法です。 ここでは変換ツールが実際に使っている規則のうち、確度の高いものを種類別に説明します。

断定「じゃない」「じゃろう」「じゃ」

否定「ん」「せん」「こん」

継続・アスペクト「とる」

助詞「けえ」「のう」

語彙「ぶち」「たいぎい」

岡山方言の例文・日常会話

標準語と岡山方言の対訳です。すべて確度の高い規則だけを使って変換しています。

標準語 岡山方言
これは本だ。 これは本じゃ。
明日は行かない。 明日は行かん。
とても面白いだろう。 ぶち面白いじゃろう。
ご飯を食べているところです。 ご飯を食べとるところです。
何をしているの。 何をしとるの。
すごくおいしいね。 ぶちおいしいのう。
昨日はとても寒かった。 昨日はぶち寒かった。
あの人は学校の先生だ。 あの人は学校の先生じゃ。
わからないから教えてほしい。 わからんから教えてほしい。
今日はいい天気だ。 今日はいい天気じゃ。
ずっと待っている。 ずっと待っとる。
これでいいのだろう。 これでいいのじゃろう。

岡山方言と近隣の方言の違い

岡山方言は広島弁と同じ系統に属し、語尾や文法の骨格を共有しています。本サイトの変換も広島弁の規則を使っています。ただし岡山県には固有の語彙や言い回しがあり、それらは上の単語一覧に収めています。

同じ文を近隣の方言に変換して並べたものが下の表です。同じ標準語でも、地域が変わると語尾がどう変わるかが分かります。

標準語岡山方言沖縄方言関西弁
これは本だ。これは本じゃ。これは本だ。これは本や。
明日は行かない。明日は行かん。明日は行かない。明日は行かへん。
とても面白いだろう。ぶち面白いじゃろう。でーじ面白いだはず。めっちゃおもろいやろ。
ご飯を食べているところです。ご飯を食べとるところです。ご飯を食べているところです。ご飯を食べてるところです。

近い地域のページもあわせてどうぞ: 広島弁愛媛方言山口方言香川方言鳥取方言島根方言

よくある質問

Q.無料で使えますか?

A.無料です。登録もログインも不要で、回数制限もありません。変換はすべてお使いのブラウザ内で処理されるため、入力した文章がサーバーに送信されることもありません。

Q.岡山方言はどの地域で話されていますか?

A.岡山方言は岡山県を中心に話されている方言です。同じ中国・四国の中でも市町村によって語尾や語彙が変わることがあります。

Q.変換の精度はどのくらいですか?

A.本サイトの変換は正規表現によるルールベースの処理で、AI や機械翻訳は使っていません。断定・否定・継続・助詞といった文法規則を順番に当てるため、短い文ほど自然な結果になります。長い文や複文では不自然になることがあります。また岡山方言は広島弁の規則を使っているため、岡山方言固有の言い回しには対応していない場合があります。

Q.岡山方言の単語は何語収録していますか?

A.このページには82語を収録しています。語彙は Wikipedia と JMdict をもとにしており、随時追加しています。

Q.方言のデータはどこから来ていますか?

A.Wikipedia の各方言記事(CC BY-SA 4.0)と JMdict/EDICT(EDRDG, CC BY-SA 4.0)をもとに作成しています。ページ末尾に使用した記事名を明記しています。派生物である本サイトの辞書データも CC BY-SA 4.0 で公開しています。

出典

このページの方言データは、Wikipedia の記事 「岡山弁」CC BY-SA 4.0) をもとに作成しています。 本サイトの辞書データも Share-Alike 条項にしたがい CC BY-SA 4.0 で公開しています。

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